【After Effects】Nexanimの使い方|進行度Pと値Vを分けて動かす初心者ガイド

Nexanimを使ってみた。PとVで動かす超便利な使い方ガイド。右側に公式キービジュアルを引用
行き先だけ変えたいのに、イージングもやり直し?

Nexanimなら、動くタイミングと到達する値を別々に調整できます。

動画で操作を見たい方は、Nateさんの配信もどうぞ。

Nateさんの「ゼロから始めるNexanim」。本編の解説は4:05ごろからです。
目次

まずは「P」と「V」だけ覚えよう

PとV、どっちを触ればいいの?

Pは動くタイミング、Vは動く先の値です。

P(Progress)は各段階の進み具合を0〜1で表し、V(Value)はその段階の具体的な値を決めます。

最初はVで開始値と終了値を決め、慣れたら途中の段階を増やせます。

Nexanimの進行度Pが0から1の動き方、値Vが始点と終点を決めることを示す概念図
Pは動きのリズム、Vは具体的な値を担当します
到達値だけを変える公式デモ。Nate公式ドキュメント「課題と解決策」より短く抜粋。

四角形を左から右へ動かすなら、Pで緩急を作り、Vで左右の位置を決めます。

終点を変えるときはVだけを直せば、Pのイージングはそのままです。

準備:インストールと設定

まず何を準備すればいい?
  1. After Effectsの「スクリプトとエクスプレッション」設定で「スクリプトによるファイルへの書き込みとネットワークへのアクセスを許可」をオンにします。
  2. 正規の入手先からNexanimをインストールします。
  3. After Effectsを再起動し、「ウィンドウ」メニューの「Nexanim.jsxbin」を開きます。

OSごとの配置先は公式のインストール手順で確認できます。

AE 2025では、Scripts/ScriptUI Panelsを確認して配置してください。

この記事の実操作写真は、AE 2025で撮影しました。

公式FAQに記載の検証環境は、Windows・macOSのAfter Effects 25.5が中心です。

自分の環境で動くか不安なら、トライアル版で先に試しましょう。

After Effectsのスクリプト許可、正規のインストール、ウィンドウからの起動を順に示す図
導入は「許可設定 → 正規の方法でインストール → ウィンドウから開く」の順です。

実践:最初のアニメーションを作る

わんわんお
まずは四角形を1つ動かしてみよう!

新規コンポジションに図形レイヤーを1つ作ります。

  1. 図形レイヤーの「位置」プロパティを選択します。
  2. Nexanimパネルのターゲットを、初回は「同レイヤー Same」にします。
  3. 「バインド BIND」を実行します。
  4. 生成された進行度コントロールPのキーフレームで、0から1までのタイミングと緩急を作ります。
  5. 値コントロールVで、まず開始位置と終了位置を調整します。
  6. プレビューして動きを確認し、まずVだけを変えてイージングが保たれることを試します。

迷ったら「位置を選択 → ターゲットを選択 → BIND」の順番に戻ってください。

まずVだけを変え、Pの動き方がそのままなのを確かめましょう。

AE 2025で実際にBindを試した結果

1920×1080・30fpsの検証用コンポで、図形の位置に0秒と1秒のキーフレームを置き、終点のX座標を960から1360に変えました。

図形レイヤーを選択したまま「Same」でBINDを押すと、エフェクト欄にP用のSliderとV用の3D Pointが追加され、位置プロパティは式で制御されました。

AE 2025でNexanimのBindを実行し、位置プロパティにPとVの制御エフェクトが追加された画面
AE 2025で実際に試したBindの結果。左のエフェクト欄にPとVのコントロールが追加され、位置には式が設定されました。

何も起きないときは、対象レイヤーとプロパティが選ばれているかを見直してください。

「同レイヤー」「新規」「登録先」の違い

PとVは、どのレイヤーに作られるの?
Nexanimのバインド画面。ターゲットの同レイヤー、新規、登録先を選ぶラジオボタン
3つの追加先を選ぶ画面。初回は「同レイヤー」がおすすめです。Nate公式ドキュメント「ターゲット選択」より引用(クリックで拡大)。
  • 同レイヤー Same:選択したプロパティのあるレイヤーにPとVを作ります。初回はこれが分かりやすいです。
  • 新規 New:専用のコントロールレイヤーを作り、設定を分けて管理します。
  • 登録先 Stored:「登録 STORE」であらかじめ指定したレイヤーにまとめます。

迷ったら「同レイヤー」、コントロールを分けたいなら「新規」か「登録先」を選びます。

なお「同レイヤー」は、カメラやライトなどエフェクトを追加できないレイヤーには使えません。

「登録先」は同じコンポジション内のレイヤー名を参照するため、同名レイヤーや登録後の改名には注意してください。

応用1:動きに段階を足す

途中で一度止めたいときは?

例えば「左 → 中央で停止 → 右」という動きです。

エフェクトコントロールで最後のPとVを1つずつ複製すると、次の段階を追加できます。

PとVは必ずセットで増やします。

左から中央を経て右へ動く段階を追加しPとVを組で増やす考え方の図
「左 → 中央で停止 → 右」の概念図。最後のPとVを複製し、停止時間はPのキーフレームで調整します。

応用2:複数の動きを同じリズムにする

位置と透明度を同じタイミングで動かせる?

位置と不透明度のPを共有すればできます。

別のプロパティのPを、ピックウィップで元のPに関連付けます。

元のPを直せば、関連付けた動きのタイミングも一緒に変わります。

イージングをコピーする方法と違い、後からの修正は一か所で済みます。

共通のPで複数の動きを同期する公式デモ。Nate公式ドキュメント「課題と解決策」より短く抜粋。

応用3:Vを式で決める

Vは数値を手入力するだけ?

Vには固定値だけでなく、エクスプレッションも設定できます。

例えばスケールのVに[value[0], value[0], value[0]];を設定すると、Xの値をYとZにも反映できます。

この式は公式のエクスプレッションTipsに掲載されている例です。

Pのイージングを保ったまま、Vの値を式で連動させられるのが、値を分けるもう一つの利点です。

段階を増やした場合も、各段階のVに別々の式を設定できます。

式を使わない方はこの応用を飛ばし、まず固定値のVで動きを作れば大丈夫です。

Vを式で制御する公式デモ。Nate公式ドキュメント「課題と解決策」より短く抜粋。

よくあるつまずきと注意点

うまく動かないときは、原因を一つずつ見ていこう。

BINDの後、どこを触ればいいか分からない

Pでタイミング、Vで各段階の値を調整します。

コントロール名を変えたらエラーになった

公式FAQでは、エクスプレッションがコントロールIDを参照するため、IDの後からの変更は推奨されていません。

生成された名前はそのまま使いましょう。

親子付けやコンポサイズ変更で見た目がずれた

後から親子付けすると座標が変わり、見た目がずれることがあります。

公式の「親を作成 Create Parent」や、コンポサイズ変更後の「リサイズ補正 Resize Fix」の用途を確認してください。

「リサイズ補正」で選ぶのはVではなく、Nexanimのエクスプレッションが入った元のプロパティです。

Nexanimのツールタブ。親を作成とリサイズ補正のボタンが並ぶ
親子付けとコンポサイズ変更で困ったら「ツール」タブへ。Nate公式ドキュメント「ツール」より引用(クリックで拡大)。

どんな場面で使う?

いつもNexanimを使ったほうがいい?

位置や大きさを何度も直す制作なら、PとVを分けると便利です。

一度で決まる短い動きや、画面上で大量のレイヤーを並べる作業なら、通常のキーフレームのほうが速い場合もあります。

エクスプレッションを使わない場合、式で値を連動させる利点は小さくなりますが、Vの変更やPの共有は使えます。

まず1レイヤーで試し、便利だと感じた場面から使いましょう。

一度で決める短い動きは通常のキーフレーム、繰り返し調整する動きはNexanimが向くことを比較した図
一発で決まる短い動きは通常のキーフレーム、修正が重なる動きはP/V分離を試す目安です。

いかがでしたか?

いかがでしたか?と問いかけるパチンコ風のGIF

まずは「Pはタイミング、Vは値」だけ覚えれば十分です。

まずは四角形の位置を動かして、Vだけを変える小さな実験から始めてみてください。

参考資料

Nexanimを使ってみた。PとVで動かす超便利な使い方ガイド。右側に公式キービジュアルを引用

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