【After Effects】Nate Essentials Packの使い方|まず覚えたい便利ツールと導入手順

Nate Essentials Packを使ってみた。超便利な使い方ガイド。右側に公式キービジュアルを一部引用
平面も親ヌルも、毎回手で作ってる……

Nate Essentials Packは、そんな繰り返し作業をまとめたAfter Effects用ツール集です。

ここでは、インストールから「どのボタンをいつ使うか」まで順番に試します。

15個を一度に覚える必要はありません。

よく使う操作を1つ選びましょう。

目次

この記事で分かること

  • 導入時に必要なAfter Effectsの設定
  • 各ツールの役割と、作りたいものから選ぶ方法
  • 最初に試したいSolid・Custom Rect・Scene Precomp
  • ランチャー連携と設定変更時の注意点

まずはインストール

ファイルはどこに置けばいい?

まずAfter Effectsの「スクリプトとエクスプレッション」で、ファイル書き込みとネットワークアクセスの許可をオンにします。

Windowsなら「編集 → 環境設定」、macOSなら「After Effects → 設定」から開けます。

Nate Essentials Pack.jsxbinとnep-toolsフォルダを、Scripts/ScriptUI Panels直下の同じ階層に置きます。

After Effectsを再起動し、「ウィンドウ」からNate Essentials Pack.jsxbinを開きます。

OS別の配置先は公式のインストール手順で確認してください。

この記事の実操作写真はAE 2025で撮影しました。

After Effectsの許可設定、ファイル配置、ウィンドウメニューでのパネル起動を順に示す図
導入時は「許可設定 → 同じ階層に配置 → パネルを開く」の順に確認します。

やりたいことから選ぶ:ツール早見表

わんわんお
名前を全部覚えるより、やりたいことから探そう!
  • 平面や調整レイヤーをすぐ作る:Solid / Adjustment
  • 図形・線・背景を作る:Shape / Line / Custom Rect / Path / Background / Letterbox
  • 文字や3Dの初期レイヤーを作る:Text / Camera / Light
  • レイヤーを整理して動かす:Null / Parent
  • プリコンポーズを扱う:Scene Precomp / Sync Markers

レイヤーを作るツールでは、名前の末尾に2桁の連番が付き、選択レイヤーのすぐ上に挿入されます。

AE 2025で表示したNate Essentials Packパネルの全15ボタンを、カテゴリと名称付きで並べた一覧図
AE 2025で開いたパネルの実物ボタン15個。名称と分類はNate公式ドキュメントで照合しました。右下の歯車は設定で、15ツールには含みません。クリックで拡大できます。

最初の1つ:SolidとAdjustment

最初はどのボタンを押せばいい?

Solidはコンポサイズの平面レイヤーを作成します。

同じサイズの平面があれば再利用するため、プロジェクトパネルに同じ平面を増やさずに済みます。

背景やエフェクト用の平面を作るときに便利です。

Adjustmentは、コンポサイズの調整レイヤーを作成します。

まず空のコンポでSolidを押し、できたレイヤーを見てみましょう。

Solidを押して平面を作る動き。Nate公式ドキュメント「平面系」の公開デモより短く抜粋。

平面とシェイプ、どちらを使う?

背景もヌルも、全部平面で作るほうがいい?

シンプルな背景なら、コンポジションのサイズに自動追従するシェイプベースのBackgroundを選べます。

NullとParentもシェイプベースなので、標準のヌルオブジェクトをプロジェクトパネルに増やさずに使えます。

一方、ピクセル情報を前提とするエフェクトやマットの土台には、Solidで作る平面が向いています。

平面とシェイプのどちらかを万能と考えず、用途で選びましょう。

ピクセル情報を使うエフェクトの土台にはSolid、シンプルな背景にはBackgroundを選ぶ比較図
シンプルな背景はBackground、ピクセル情報を使うエフェクトの土台はSolidを目安に選びます。

図形を作る:Custom Rectを試してみよう

テロップ背景を、もう少し自由な形にしたい!

そんなときはCustom Rectです。

四辺の長さに加え、四隅の角丸も個別に調整できます。

Nate Essentials PackのCustom Rectで四辺と角丸を調整しているAfter Effects画面
Custom Rectの操作例。Nate公式ドキュメント「シェイプ系」の公開デモから一場面を引用。

AE 2025の検証用コンポでボタンを押すと、白い四角形の図形レイヤーが作成されました。

同時に「Custom Rect」エフェクトが追加され、Left・Right・Top・Bottom・Roundnessをエフェクト欄から調整できました。

Roundnessを展開すると、Top Left Corner・Top Right Corner・Bottom Left Corner・Bottom Right Cornerの4項目が現れます。

これは公式の操作デモで確認できる設定で、例えば左上だけ大きく丸める形を作れます。

AE 2025のNate Essentials PackでCustom Rectを作成し、四辺と角丸の調整項目が表示された画面
AE 2025でCustom Rectを実行した結果。図形レイヤーと、四辺・角丸を調整するCustom Rectエフェクトが作成されました。
Custom Rectの形が変わる様子。Nate公式ドキュメント「シェイプ系」の公開デモより短く抜粋。
  1. コンポジションを開き、パネルのCustom Rectを実行します。
  2. Left・Right・Top・Bottomで四辺の長さを変えます。
  3. Roundnessを展開し、変えたい角の項目で丸みを調整します。

Shapeは長方形や楕円、Lineは長さを変えられる線を作ります。

Pathは、ガイドヌルで頂点と曲線の向きを動かせるパスです。

1つの頂点に必要なポイントとタンジェントを、1枚のガイドレイヤーで扱えます。

公式手順では、ガイドヌルをWindowsならCtrl、macOSならCommandを押しながらドラッグするとタンジェントを操作できます。

既存のパスを編集しやすい形に変換でき、1つのレイヤーで複数のパスも管理できます。

Pathのガイドを動かす様子。Nate公式ドキュメント「シェイプ系」の公開デモより短く抜粋。

Backgroundはコンポに合わせて広がる背景、Letterboxは画面上下の黒帯を作ります。

公式ドキュメントによると、シェイプ系ではUを2回押すと、サイズや色などのよく使うプロパティを表示できます。

文字・3D・親子付けを整える

文字やカメラ、親ヌルも作れる?

Textはアンカーポイントを中央に配置し、Text Animatorで塗りつぶしカラーを設定したテキストレイヤーを作ります。

Cameraはコンポ中央・Z位置-1000のカメラ、Lightはコンポ中央・Z位置-100のポイントライトを作ります。

カメラとライトの位置は初期値なので、必要に応じて動かしましょう。

Nullはシェイプベースのガイドヌルを作り、スライダー制御も備えます。

複数レイヤーを一緒に動かすなら、Parentで親ヌルを作ってまとめて親子付けできます。

先に対象レイヤーを選んでから押します。

複数レイヤーを選んでParentを実行。Nate公式ドキュメント「管理系」の公開デモより短く抜粋。

プリコンポーズを扱う:Scene PrecompとSync Markers

プリコンポーズの前後に余白を付けたい!

Scene Precompなら、前後に余白を付けてプリコンポーズできます。

名前には親コンポ名が初期入力され、余白の長さは設定の「余白フレーム」で変えられます。

Nate Essentials PackのScene Precompでプリコンポーズ名を入力しているAfter Effects画面
Scene Precompの操作例。Nate公式ドキュメント「操作系」の公開デモから一場面を引用。
Scene Precompの操作。Nate公式ドキュメント「操作系」の公開デモより短く抜粋。

先に余白フレーム数を決め、できたプリコンポを確認しましょう。

Sync Markersは、選択したプリコンポレイヤーのマーカーを元コンポジションにコピーします。

プリコンポ内の目印を元コンポにも表示したいときに使います。

使いやすくする設定とランチャー連携

よく使うツールを呼び出しやすくできる?

公式の設定画面では、ツールごとのレイヤーラベル、Scene Precompの余白フレーム、日本語/英語のUI表示を変更できます。

KBar3やMoBarを使っているなら、nep-tools内のスクリプトを登録できます。

KBar3ではImport from directoryでnep-toolsフォルダを指定すると、まとめて登録できます。

ランチャーがなくても、メインパネルだけで使えます。

Nate Essentials PackのレイヤーラベルとScene Precomp余白フレームを設定する画面
ラベル色・余白フレーム・表示言語を設定する画面。Nate公式ドキュメント「設定のカスタマイズ」より引用。

困ったときの確認ポイント

パネルが出ないときは、どこを見る?
  • パネルが見当たらない:.jsxbinとnep-toolsが同じ階層か、After Effectsを再起動したか確認します。
  • 動作しない:スクリプトによるファイル書き込みとネットワークアクセスの許可設定を確認します。
  • Scene Precompの余白が想定と違う:設定の「余白フレーム」を確認します。
  • アップデートや利用条件を調べたい:公式FAQを確認します。
パネルが動かないときにファイル配置、許可設定、余白フレームの順で確認する図
「表示されない」「動かない」「余白が違う」を切り分ける確認項目です。

いかがでしたか?

いかがでしたか?と問いかけるパチンコ風のGIF

まずはSolidを1回押し、できたレイヤーを見てみましょう。

慣れたらCustom RectとScene Precompも試してみてください。

参考資料

Nate Essentials Packを使ってみた。超便利な使い方ガイド。右側に公式キービジュアルを一部引用

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