イラストに煙・湯気を追加する方法|Fart Effect Studioの使い方

イラストに煙と湯気を追加する方法のアイキャッチ画像

「絵はできたのに、煙だけ向きも重なり方もしっくりこない……」

漫画やイラストへ既製の煙素材を足すと、そんな最後のひと手間で止まりがちです。

Fart Effect Studioは、背景画像の上へ放出口や湿気範囲を直接置き、水彩/エアブラシ調のおなら・白い湯気を作るWindowsソフトです。

まずは下のGIFで仕上がりを見てから、背景の読み込み、位置合わせ、動画化まで実画面でたどっていきます。

元絵はそのままで、煙だけを好きな場所・向き・時間へ追加できます。

草むらの桃からおならが出て焼き芋の周囲を白い湯気が漂うアニメーション
実際の描画エンジンによる生成GIF。桃は噴射型、焼き芋は表面を漂う湿気型です(クリックで原寸表示)

💡 ひとこと:まずは上のGIFを見てみて!

固定素材を貼るだけじゃなく、元絵に合わせて場所・向き・濃さを変えられるよ。

桃のおならと焼き芋の湯気を作るFart Effect Studioの機能紹介
背景読込、2.5D方向、レイヤー、タイムライン、透過書き出しを1つの画面で扱えます(画像をクリックすると拡大)
この記事で分かること
  • 背景画像へおならエフェクトを置く最短手順
  • 物体の周囲へ白い湯気・湿気を漂わせる方法
  • 画面手前・真横・奥へ向ける2.5D方向の考え方
  • 不透明度、合成モード、薄化ブラシで絵へ馴染ませる方法
  • タイムラインとキーフレームでGIF・動画にする方法
  • 書き出し形式の選び方と、重いときの対処
目次

Fart Effect Studioとは

「合う煙を探す」から、「元絵に合う煙を作る」へ。

固定された煙素材を選ぶソフトではありません。

読み込んだ絵に合わせて、発生位置、向き、奥行き、風、色、濃さ、時間変化を調整し、同じシーンから静止画・透過レイヤー・アニメーションを作り分けます。

画像は外部サービスへ送信せず、完全オフラインで処理されます。

モード向いている作業主な操作
かんたん生成短時間で1枚または短いGIFを作る元絵→エフェクト→馴染ませる→書き出し。GIF・動画もこの画面から保存
詳細編集構図やアニメーションを追い込む複数発生源、壁、吸引、レイヤー、マスク、キーフレーム、出力キュー

2つのモードは同じプロジェクトとレンダラーを共有します。

この記事の最短手順はv1.4.5に合わせています。

「かんたん生成」だけでGIF・動画まで保存でき、複数発生源やキーフレームを使いたくなったら「詳細編集」へ進めます。

Fart Effect Studio v1.4.5の実画面。元絵から始める4工程と放出口の位置合わせ
v1.4.5の4工程と位置合わせ。説明を画面の外へ分けた実画面ガイドです(クリックで拡大)
Fart Effect Studioのおならと白い湿気の生成例と主な機能
噴射するおならと、物体の周囲を漂う白い湿気の両方に対応(クリックで拡大)

販売価格・最新版・動作環境はBOOTHの商品ページで確認できます。

元絵からGIFまで、かんたん生成の4ステップ

まずは短いGIFを1本。

最初から詳細設定を全部覚えなくて大丈夫です。

1.「元絵」で背景画像を読み込む

「かんたん生成」の「1. 元絵」で背景を読み込みます。

画像をキャンバスへ直接ドロップしてもOK。

人物や小物を煙より手前に置くなら、切り抜いた透過PNGを前景として追加します(Shiftを押しながらドロップ)。

2.「エフェクト」で煙か湯気を選び、位置を合わせる

「真横へ噴き出す」などの用途を選びます。

用途の切替後は0秒から自動再生されるので、まずは動きの違いを見てみましょう。

Eツールで放出口を元絵へ合わせ、矢印で方向を決めます。

噴射を選ぶと方向・奥行き、湿気を選ぶと発生範囲・形の設定が表示されます。

横向きの煙は「真横」、こちらに飛び出す煙は「手前」。

白い湯気は物体の周囲へ発生範囲を重ねます。

v1.4.5の実画面で噴射の方向・奥行きと湿気の範囲を調整するガイド
用途に合わせて表示項目が切り替わります。桃と落書きキャラクターは操作例です(クリックで拡大)

3.「馴染ませる」で色と濃さを整える

元絵に合わせて色・不透明度・合成モードを調整します。

「煙で顔が隠れた」というときは、Fキーの薄くするブラシで必要な場所だけ薄くできます。

境界のぼかしも後から調整できます。

4.「書き出し」でGIF・動画を保存する

「4. 書き出し」で形式・長さ・出力FPSを選びます。

GIFサイズは25/50/100%。

完成した絵ごと保存したいときは「元絵と前景を含める」をオンにし、固定された保存ボタンを押します。

詳細編集へ移動する必要はありません。

動画はAVIなら追加ソフト不要、MP4は別途ffmpegが必要です。

まず短いGIFで確認してから、用途に合った長さとサイズで保存すると試しやすくなります。

半透明を保つ素材が必要ならPNGやAPNGなどを選びましょう。

画面が狭いときは「大きく表示 F11」。

拡大中も再生・一時停止・停止が使え、F11またはEscで編集へ戻れます。

「ツール欄」の表示切替でもキャンバスを広げられます。

💡 ひとこと:まずは「真横へ噴き出す」で位置合わせ。

動きが決まったら、そのままGIFにしてみよう!

位置と濃さが決まったら、必要な機能を少しずつ足していこう。

形が気に入らないとき

「6候補を見比べて選ぶ」を使うと、現在の方向・色・壁を保ったまま、房の配置だけが異なる候補を比較できます。

設定を全部やり直す必要はありません。

白い湯気・湿気を物体の周囲へ漂わせる

煙を「噴き出す」だけじゃなく、焼き芋の表面へふわっとまとわせることもできます。

湯気モードは、1方向へ強く噴射する煙ではありません。

指定した範囲、または前景PNGの不透明部分からランダムな点を選び、大小の柔らかい霞を発生させます。

霞は物体の輪郭で切られず外側へ漂い、発生点から離れるほどフェードします。

  1. 背景を読み込み、必要なら湯気を出したい物体の透過PNGを前景へ読み込みます。
  2. 「白い湿気:物の表面から漂う」を選びます。
  3. Eツールで対象の中心から外側へドラッグし、水色の発生範囲を作ります。
  4. 形状の複雑さ、大きさのばらつき、フェード距離を調整します。
  5. シャープさ、コントラスト、霞の不透明度で見え方を整えます。

前景PNGがない場合も、水色の範囲内から湿気を発生できます。

物体の形に沿って発生点を分散させたいときは、前景PNGを用意するときれいに沿わせやすくなります。

夜空を背景に焼き芋の表面から白い湯気を漂わせる操作画面
暗い背景で、焼き芋の表面から離れるほど薄くなる白い湿気を確認(クリックで拡大)

💡 ひとこと:焼き芋みたいに形へ沿わせたいなら、前景PNGを重ねてみて。

表面のいろんな場所から湯気を出せるよ。

画面手前・真横・奥への2.5D放出

横向きだけでは物足りない場合、画面のこちら側へ飛び出す動きも作れます。

平面の矢印だけでは「画面のこちら側へ飛んでくる煙」を表現できません。

Fart Effect Studioでは奥行き速度と遠近拡大を組み合わせ、2Dのイラスト上で2.5Dの流れを作ります。

方向見え方向いている場面
手前房がこちらへ近づきながら大きくなるカメラ側へ飛び出す、迫力を出す
真横シルエットと進行方向を読み取りやすい漫画の横構図、位置合わせ、基本調整
奥房が小さくなりながら遠ざかる背景側へ流す、人物の奥へ逃がす

詳細編集では奥行きスライダーで中間値も指定できます。

前景PNGと「エフェクトを物体の前/後へ表示」を組み合わせると、人物や小物をまたぐ流れも作れます。

Fart Effect Studioの実画面で放出口、手前真横奥、風とゆらぎの操作位置を示したガイド
放出口を合わせ、手前・真横・奥を選び、風とゆらぎで軌道を仕上げます。詳細編集の機能参考画像です(旧版画面のため配置は現行版と異なります)(クリックで拡大)

不透明度・合成モード・薄化ブラシで馴染ませる

「煙はいいのに、顔まで隠れた」というときも、作り直しは不要です。

エフェクトが浮いて見えるときは、粒子を作り直す前に合成を整えます。

調整の順番は、レイヤー不透明度→合成モード→部分マスクがおすすめです。

合成モード特徴使いどころ
通常色と透明度をそのまま表示透過素材、基本の確認
乗算/比較(暗)背景を暗くしながら馴染む茶・オリーブの濃い煙
スクリーン/比較(明)明るい部分を残す白い湯気、明るい湿気
オーバーレイ/ソフトライト背景の明暗を活かして色を重ねる塗りへ柔らかく馴染ませる

顔や輪郭だけを見せたいときはFキーで「薄くするブラシ」に切り替え、キャンバスをなぞります。

水色がぼかし外周、黄色が強く薄くなる中心です。

ガイドは書き出されません。

強さと境界ぼかしは後から変更でき、1画Undoと全消去にも対応します。

Fart Effect Studioの実画面で薄化ブラシ、強さ、半径、境界ぼかし、範囲表示を示したガイド
Fブラシで薄くする場所を塗り、半径・強さ・境界を後から調整できます。詳細編集の機能参考画像です(旧版画面のため配置は現行版と異なります)(クリックで拡大)
おならと白い湿気を背景画像へ合成した完成例の比較
噴射型と表面漂流型。同じレンダラーでも用途に応じて形と合成を変えられます(クリックで拡大)

タイムラインとキーフレームで動画にする

位置や濃さを途中で変えたくなったら、キーフレームの出番。

一定の設定で煙・湯気を動かすだけなら、キーフレームは不要です。

「かんたん生成」からそのままGIF・動画を保存できます。

動き方を途中で変えたい場合だけ「詳細編集」を使います。

細かく設定する前は停止ボタンで0秒へ戻し、同じ時刻で比べてみましょう。

タイムラインを動かすと0秒から同じ乱数で再計算されるため、シードが同じなら同じ時刻は同じ形になります。

  1. 停止ボタンで0秒へ戻します。
  2. 開始時の位置・方向・風・不透明度を設定し、「現在値をキーフレーム登録」を押します。
  3. 別の時刻へ移動し、放出口や風などを変更します。
  4. もう一度キーフレームを登録します。間の値は自動補間されます。
  5. 再生して確認し、必要なら補間方法を変更します。
Fart Effect Studioの実画面で再生、時間移動、キーフレーム登録、補間を示したタイムラインガイド
再生位置を決めて現在値を登録。時間移動と補間も画面下部で完結します。詳細編集の機能参考画像です(旧版画面のため配置は現行版と異なります)(クリックで拡大)

💡 ひとこと:「停止」で0秒へ戻して、最初と最後にキーを1つずつ置くだけでも動きになるよ。

難しく考えなくて大丈夫!

開始直後に煙が少ない場合

「開始前の助走(プリロール)」を使うと、0秒より前から粒子を育てた状態で始められます。

冒頭から十分な煙量が必要なループGIFに便利です。

Fart Effect Studioの背景読込、放出口配置、エフェクト調整、保存を説明するチュートリアル
初回ガイドはF1、または画面上部の「使い方」からいつでも再表示できます(クリックで拡大)

PNG・GIF・APNG・動画はどう選ぶ?

迷ったら透過PNG、動きを見せたいならGIFを選びます。

まずはこの2つで十分です。

Fart Effect Studio v1.4.5のかんたん生成からGIF・動画を直接保存する実画面ガイド
v1.4.5はかんたん生成のまま形式・長さ・出力FPS・背景合成を設定して保存(クリックで拡大)
形式向いている用途ポイント
透過PNG漫画・イラストソフトへ1枚のレイヤーとして追加背景なし。最も扱いやすい基本形式
背景込みPNG完成画像をそのまま投稿画面で見た合成を1枚にまとめる
GIFブラウザやSNSで手軽にループ再生色数と半透明に制限。まず軽量確認プロファイルを推奨
APNG/WebP柔らかな半透明を保つアニメーション対応サービスを事前に確認
PNG連番動画編集・漫画ソフトで後加工画質を保ちやすく、ファイル数は増える
AVI/MP4背景込みの動画として利用MP4だけは別途ffmpegが必要。AVIは追加ソフト不要
Creator Pack別ソフトで仕上げる、設定を共有する透明エフェクト、アルファマット、確認画像、再編集設定をZIP化

迷ったら「軽量確認」で短く書き出して構図を確認し、完成時だけ「標準」または「高品質」へ切り替えます。

v1.4.5では、出力品質プリセットを変えても粒子数・助走・演算FPSは変わりません。

動画の出力FPSも演算FPSとは別設定です。

出力サイズやフレーム間隔は変わりますが、品質選択で煙のシミュレーション設定まで変わることはありません。

「書き出し前チェック」が緑になったことも確認しましょう。

大きなGIFはフレーム数・fps・サイズを下げると軽くなります。

💡 ひとこと:SNS用GIFは「軽量確認」から試すのが気楽。

構図が決まったら、標準か高品質へ切り替えよう!

Fart Effect Studioの対応形式、動作環境、ライセンス情報
Windows 10/11 64bit対応。インストール不要のポータブル版です(クリックで拡大)

覚えておくと速いショートカット

キー操作
Ctrl+Space再生/一時停止
Shift+Space停止して0秒へ戻る
F薄くするブラシ
K現在値をキーフレーム登録
R現在時刻を再シミュレーション
Homeタイムラインの先頭へ移動
Ctrl+Z/Ctrl+Shift+Z元に戻す/やり直し
Ctrl+ホイール10〜800%ズーム
Spaceまたは中ボタンドラッグキャンバスをパン
F11拡大プレビュー/編集画面へ戻る。拡大中はEscでも戻れます
F1画像ガイドを再表示
Ctrl+/ショートカット一覧

よくある疑問と対処

設定を変えたのに動かない

再生ボタンを押すか、Rキーで現在時刻を再シミュレーションします。

比較するときは停止ボタンで0秒へ戻すと違いが分かりやすくなります。

用途・プリセット変更時は通常、自動再生されます。

プレビューが重い

再生を一時停止し、プレビュー品質やfpsを下げます。

使っていない発生源を非表示にし、背景画像が極端に大きい場合は作業解像度へ縮小します。

プレビュー設定を下げても、書き出し品質は変わりません。

湿気が物体の形に沿わない

物体を切り抜いた透過PNGを前景へ読み込み、水色の発生範囲と不透明部分を重ねます。

前景PNGなしでは、範囲内のどこからでも発生します。

人物の顔へ煙が重なりすぎる

前景PNGで人物を手前へ出すか、Fブラシで顔周辺だけ薄くします。

薄化範囲はリセットできるため、元の粒子設定を壊さず試せます。

生成した画像を商用作品へ使える?

生成物は個人・法人、商用・非商用を問わず利用でき、クレジットは不要です。

読み込む背景画像や前景素材については、それぞれの権利と利用条件を確認してください。

まとめ:元絵に重ねて、そのままGIF・動画へ

最初は「元絵 → エフェクト → 馴染ませる → 書き出し」の4工程だけで十分です。

背景を読み込み、「真横へ噴き出す」または「白い湿気」を選び、位置と濃さを合わせたら、そのまま短いGIFや動画へ保存してみましょう。

そこから必要に応じて手前/奥、前景レイヤー、薄化ブラシ、キーフレームを追加すると、操作を覚えながら完成度を上げられます。

動作環境

  • 対応OS: Windows 10 / 11(64bit)
  • 必要ソフト: 基本機能とPNG・GIF・APNG・WebP・AVI出力には追加ソフト不要
  • MP4出力: FFmpegを別途導入し、実行ファイルを指定
  • 確認済み環境: Windows 11のクリーンな一時プロファイルで、EXE起動、日本語・英語UI、煙・湯気の生成、プロジェクト読込、PNG・GIF・AVI出力を確認
  • 未確認環境: 上記以外のWindows構成、macOS、Linux、ARM版Windows

確認済み環境以外では、起動や書き出しが正常に動かない場合があります。

画像の処理はオフラインで行います。

MP4もffmpegを別途導入した後はローカルで書き出します。

コード署名のない配布ファイルのため、初回起動時に「WindowsによってPCが保護されました」と表示される場合があります。

  1. 配布元がBOOTHの「ミコンスキーの部屋」であることを確認します。
  2. 警告画面の「詳細情報」を押します。
  3. 表示されたアプリ名が FartEffectStudio.exe であることを確認します。
  4. 「実行」を押します。

不明な配布元から入手したファイルは実行しないでください。

v1.4.5の配布ZIPは FartEffectStudio-win-x64-v1.4.5.zip。

SHA-256は 0d540449178c5f86c24e880eb98d9ffa8eb93d20d8a4a362ef2e3c27291d6c34 です。

製品の入手方法と最新版は、BOOTHで詳細・購入ページを見るから確認できます。

一緒に使う素材・PFを探す

煙や湯気に合わせる光・背景素材や、映像づくりの参考になるプロジェクトファイルは、配布物ライブラリにまとめています。

素材ごとに対応ソフトや利用条件が異なるため、配布先の説明を確認してください。

サポート

Fart Effect Studioの質問や不具合は、質問・不具合報告トピックへお寄せください。

ログインは不要です。

OS、ソフトのバージョン、行った操作と結果を書き、個人情報やログイン情報は書かないでください。

動画編集向けのAfter Effectsパネルを開発しています。

公開前にWindows環境へインストールして動かし、詰まった箇所を報告してくださる方を掲示板で募集しています。

参加の書き込みにログインは不要です。

いかがでしたか?

いかがでしたか?パチンコ風映像
いか

最初から全部の機能を覚えなくて大丈夫。

まずは好きな絵を1枚読み込み、発生位置を合わせて再生してみてください。

煙や湯気が元絵になじんだ瞬間が、このソフトのいちばん楽しいところです。

横向きの煙が作れたら、次は画面手前や奥へ。

静止画ができたらGIFへ。

少しずつ足していくだけでも、1枚絵がぐっと動きます。

💡 ひとこと:素材を組み合わせて再生するだけでも、思いがけず面白い絵になりがち。

まずは難しく考えず、好きな1枚で遊んでみてね!

この記事が、ギャグシーンや湯気演出を作る最初の一歩になればうれしいです。

イラストに煙と湯気を追加する方法のアイキャッチ画像

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