文字に物理モーションを追加する方法を完全解説!Blenderを使うよ!

Blenderを使った文字の2Dアニメーション
文字を落としたり跳ねさせたりして、本物の物体みたいに動かしたい!
Blenderのリジッドボディなら、文字どうしの衝突や重力による落下を自動計算できます。

この記事では、文字を1文字ずつメッシュ化し、透明な仕切りの中で動かして連番PNGへ書き出すまでを解説します。

Blenderの物理演算で動く文字アニメーションの完成例
文字が落下してぶつかる完成例です。
目次

物理っぽい文字を作る4つの方法

方法長所注意点
キーフレームで作る短いカットなら速い文字数が増えると調整量が多い
AviUtlのスクリプト無料で2D内に収めやすい配布状況と対応版を確認する
Blenderのリジッドボディ衝突と重力を自然に計算できる3D側の準備と書き出しが必要
After EffectsのNewtonAE内で2D物理を扱える有料プラグイン

旧記事で紹介していたAviUtlスクリプトの配布動画は、導入前に現在の配布状況とAviUtl環境への互換性を確認してください。

Newtonの製品ページも旧記事から引き継いでいます。

物理モーションの方法を比較する参考写真
出典:https://unsplash.com/photos/O-FR79xcGh8
4つの方法があるけど、どれを選ぶべき?
わんわんお
短い1カットなら手付け、文字同士を自然にぶつけたいならBlenderのリジッドボディがおすすめです。

Blenderで作る全体手順

  1. 床と仕切りを作り、パッシブのリジッドボディにする
  2. 日本語フォントを設定して文字を1文字ずつ分ける
  3. 文字をメッシュ化し、アクティブのリジッドボディにする
  4. 衝突・摩擦・弾性を調整してシミュレーションする
  5. 物理演算をベイクし、背景透過の連番PNGへ書き出す

手順1:床と仕切りを作る

平面を床として置き、細長い直方体を左右と前後の仕切りとして配置します。

文字が隙間から飛び出さず、カメラからは仕切りが見えない位置へ調整します。

床と仕切りを選択し、リジッドボディを「パッシブ」にします。

パッシブは自分では動かず、アクティブな物体を受け止める側です。

オブジェクトのスケールを大きく変えた場合は、物理演算の前にCtrl+Aでスケールを適用します。

Blenderで文字を受け止める床と仕切りを作る画面(1)
床・仕切り・カメラの設定 1
Blenderで文字を受け止める床と仕切りを作る画面(2)
床・仕切り・カメラの設定 2
Blenderで文字を受け止める床と仕切りを作る画面(3)
床・仕切り・カメラの設定 3
Blenderで文字を受け止める床と仕切りを作る画面(4)
床・仕切り・カメラの設定 4
Blenderで文字を受け止める床と仕切りを作る画面(5)
床・仕切り・カメラの設定 5
Blenderで文字を受け止める床と仕切りを作る画面(6)
床・仕切り・カメラの設定 6
Blenderで文字を受け止める床と仕切りを作る画面(7)
床・仕切り・カメラの設定 7
Blenderで文字を受け止める床と仕切りを作る画面(8)
床・仕切り・カメラの設定 8
Blenderで文字を受け止める床と仕切りを作る画面(9)
床・仕切り・カメラの設定 9

手順2:日本語テキストを作る

テキストオブジェクトを追加し、日本語を表示できるフォントを指定します。

フォントによっては一部の漢字が表示されないため、入力後に全文を確認してください。

テキストを起こし、カメラから正面に見える向きへ回転します。

文字の「押し出し」で薄い厚みを付けます。

厚みがゼロだと衝突形状として扱いにくくなります。

仕切りとの隙間を残し、接触したまま始まらないようにします。

Blenderで日本語フォントと文字の厚みを設定する画面(1)
テキストとフォントの設定 1
Blenderで日本語フォントと文字の厚みを設定する画面(2)
テキストとフォントの設定 2
Blenderで日本語フォントと文字の厚みを設定する画面(3)
テキストとフォントの設定 3
Blenderで日本語フォントと文字の厚みを設定する画面(4)
テキストとフォントの設定 4
Blenderで日本語フォントと文字の厚みを設定する画面(5)
テキストとフォントの設定 5
Blenderで日本語フォントと文字の厚みを設定する画面(6)
テキストとフォントの設定 6
Blenderで日本語フォントと文字の厚みを設定する画面(7)
テキストとフォントの設定 7
Blenderで日本語フォントと文字の厚みを設定する画面(8)
テキストとフォントの設定 8
Blenderで日本語フォントと文字の厚みを設定する画面(9)
テキストとフォントの設定 9

手順3:1文字ずつメッシュにする

テキストオブジェクトを文字数分だけ複製し、それぞれ1文字だけ残します。

各文字の位置を整え、床よりわずかに上へ置きます。

文字どうしや床と重なった状態から再生すると、最初のフレームで強く弾かれるので注意してください。

文字を確定したら、オブジェクトをメッシュへ変換します。

変換後は文字列として編集できないため、変換前のコピーを非表示で残すと安心です。

Blenderでテキストを1文字ずつ分けてメッシュ化する画面(1)
文字分割とメッシュ変換 1
Blenderでテキストを1文字ずつ分けてメッシュ化する画面(2)
文字分割とメッシュ変換 2
Blenderでテキストを1文字ずつ分けてメッシュ化する画面(3)
文字分割とメッシュ変換 3
Blenderでテキストを1文字ずつ分けてメッシュ化する画面(4)
文字分割とメッシュ変換 4
Blenderでテキストを1文字ずつ分けてメッシュ化する画面(5)
文字分割とメッシュ変換 5
Blenderでテキストを1文字ずつ分けてメッシュ化する画面(6)
文字分割とメッシュ変換 6
Blenderでテキストを1文字ずつ分けてメッシュ化する画面(7)
文字分割とメッシュ変換 7
Blenderでテキストを1文字ずつ分けてメッシュ化する画面(8)
文字分割とメッシュ変換 8

手順4:文字へアクティブのリジッドボディを付ける

メッシュ化した文字へ、リジッドボディを「アクティブ」で追加します。

アクティブは重力・衝突・回転の計算対象になる物体です。

文字の形が複雑な場合は、衝突形状とマージンを確認します。

最初はConvex Hullなど軽い形状から試し、見た目に問題がある文字だけ精度を上げます。

Blenderの公式マニュアルでは、リジッドボディへ使えるのはメッシュオブジェクトと案内されています。

Blenderで文字へアクティブのリジッドボディを設定する画面(1)
リジッドボディの設定 1
Blenderで文字へアクティブのリジッドボディを設定する画面(2)
リジッドボディの設定 2
Blenderで文字へアクティブのリジッドボディを設定する画面(3)
リジッドボディの設定 3
Blenderで文字へアクティブのリジッドボディを設定する画面(4)
リジッドボディの設定 4
Blenderで文字へアクティブのリジッドボディを設定する画面(5)
リジッドボディの設定 5
Blenderで文字へアクティブのリジッドボディを設定する画面(6)
リジッドボディの設定 6
Blenderで文字へアクティブのリジッドボディを設定する画面(7)
リジッドボディの設定 7

手順5:再生して動きを調整する

タイムラインを再生し、文字が引っかかる、飛びすぎる、倒れすぎる箇所を探します。

摩擦は滑りにくさ、弾性は跳ね返りやすさへ影響します。

一部の文字だけ弾性を下げると、全体が散らばりすぎるのを防げます。

原因が分からない暴れ方をするときは、初期位置の重なり、適用していないスケール、衝突マージンを確認します。

Blenderで文字の摩擦と弾性を調整する画面(1)
シミュレーションの調整 1
Blenderで文字の摩擦と弾性を調整する画面(2)
シミュレーションの調整 2
Blenderで文字の摩擦と弾性を調整する画面(3)
シミュレーションの調整 3
Blenderで文字の摩擦と弾性を調整する画面(4)
シミュレーションの調整 4
Blenderで文字の摩擦と弾性を調整する画面(5)
シミュレーションの調整 5

手順6:ベイクして連番PNGへ書き出す

動きが決まったら、リジッドボディワールドのキャッシュをベイクして結果を固定します。

背景を透過する場合は、レンダー設定のFilmでTransparentを有効にします。

仕切りはレンダーへ不要なので、アウトライナーのカメラアイコンを無効にして映らないようにできます。

出力形式をPNG、カラーをRGBAにし、空の専用フォルダーへ連番で保存します。

After EffectsやAviUtlへ読み込むときは、連番画像とアルファチャンネルを有効にします。

Blenderで物理演算をベイクして透過連番PNGへ書き出す画面(1)
ベイクと連番書き出し 1
Blenderで物理演算をベイクして透過連番PNGへ書き出す画面(2)
ベイクと連番書き出し 2
Blenderで物理演算をベイクして透過連番PNGへ書き出す画面(3)
ベイクと連番書き出し 3

自然に見せる調整のコツ

  • 全ての文字へ同じ弾性を設定しない
  • 質量差を小さく付け、動きのばらつきを作る
  • 最初から文字どうしを重ねない
  • カメラ正面から厚みが目立たない角度へ置く
  • モーションブラーは完成サイズで強さを確認する

まとめ

床と仕切りをパッシブ、1文字ずつのメッシュをアクティブにすれば、文字へ重力と衝突を加えられます。

まず短い単語で試し、摩擦・弾性・初期位置の3点だけを調整すると仕組みを理解しやすいです。

現行の基本操作はBlender公式リジッドボディマニュアルも確認してください。

Blenderを使った文字の2Dアニメーション

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